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車の正しい洗車方法とは?コーティングを長持ちさせるために知っておきたいこと

更新

2022/09/21

公開

2019/08/28

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愛車を美しく保つには、こまめなお手入れが大切です。「ボディについた汚れを落としたい」「水滴の跡が気になる」といった場合には、手洗い洗車を検討してみてはいかがでしょうか?

車を自宅で洗車するのは少し面倒に思えるかもしれませんが、正しい手順やコツをおさえて行えば、意外と簡単に行うことができます。また、洗車機と違って、細かなところまできれいにできるというメリットも。

今回は、車の正しい洗車方法や手順、コーティング車を洗車するときの注意点についてもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

    1.洗車に必要な道具は?

    最低限必要なもの

    初めて自分で洗車する場合、何を用意したらいいかわからない方も多いでしょう。最初に、自分で洗車をする際に最低限必要な道具を紹介します。

    • スポンジ
    • カーシャンプー
    • 拭き上げクロス
    • ブラシ(タイヤホイール用)
    • ホース
    • バケツ

    洗車の基本アイテムは、スポンジ、カーシャンプー、拭き上げクロス、ブラシです。スポンジは、ボディに傷をつけないためにも、ボディ用とタイヤホイール用で分けて用意しましょう。ボディ用には、傷をつけにくい柔らかい素材、かつキメの細かいものがおすすめです。

    また、拭き上げクロスもボディ用とタイヤホイール用それぞれ用意するようにしてください。拭き上げクロスは、マイクロファイバーなどの吸水性が高いものを選びましょう。

    カーシャンプーは研磨剤やワックス入りのものもありますが、扱いが難しいので、初めて洗車する場合は中性タイプがおすすめです。

    あると良いもの

    洗車をする際には、上記で紹介したアイテムがあればOKですが、下記のアイテムがあればなお良いでしょう。

    • 脚立
    • コーティング剤

    背の高い車であれば、脚立を用意しておくと屋根を洗う際に便利です。また洗車後、きれいな状態をキープするためには、コーティングをするといいでしょう。その場合は、コーティング剤も用意しておいてください。

    2.洗車に適した天気や時間帯

    洗車をするのに最適な天気は、気温が高くなくて風がない日。雨の日はもちろんNGですが、日差しが強い晴れの日もおすすめしません。なぜなら、日差しがあまりに強いと、洗剤の泡や水分などがすぐに乾き、シミになってしまうからです。

    特に、洗車に使用した水道水に含まれる「ミネラル」「カルシウム」などの成分は、蒸発せずにボディに残ると、非常に落ちにくい汚れとなってしまいます。

    また、風が強い日も避けましょう。風が強いとホコリや砂が飛んできて、ボディに付着してしまいます。その後、ボディを拭き上げると傷をつけてしまう可能性があるからです。

    これらのことから、曇りの日、早朝、夕方など、日差しが強くない時間帯、かつ風が強くない日を狙って洗車をするといいでしょう。

    3.自宅でできる洗車の手順

    ここでは、自宅で手洗い洗車をする時の手順を紹介します。

    手順1 ボディ全体に付着した砂や汚れを水で洗い流す

    まずは車全体を水で洗い、ボディに付いている砂や汚れを流していきましょう。ホースを使用して勢いよく流せば、水圧によって目に見えない細かな砂や汚れを落とせます。特にタイヤ周りはしつこい泥汚れが付きやすいため、充分に水洗いすることをおすすめします。

    手順2 スポンジで汚れを落とす

    水で汚れを洗い流したら、スポンジを使用して、細かな汚れを落としていきます。

    まず、バケツにカーシャンプーと水を入れて、よく泡立てます。スポンジに泡をたっぷりと含ませ、ボディにあて、やさしく汚れを落としていきましょう。

    汚れは、基本的に上から下へ向かう流れで落とします。最初に屋根から洗い、次にボディ、窓ガラス、ボンネット、トランク、サイド、バンパーの順に汚れを落としていきましょう。最後に汚れのしつこいタイヤ周りの汚れを落とします。

    続いて、タイヤホイール用のスポンジを使って、タイヤホイールの汚れを落とします。汚れが溜まりやすい部分や、スポンジなどで落ちないようなしつこい汚れは、柔らかなブラシでこすって取り除きましょう。

    汚れを落とし終えたら、カーシャンプーを水で洗い流します。このとき、上から下に向けて流すことで、泡を効率的に流すことができます。

    また、すすぎ残しがあると、シミになってしまうので、ドアやトランクの隙間など隅々まで洗い流すようにしてください。

    手順3 タオルでしっかりと拭き上げする

    しっかりと汚れを落としたら、最後に拭き上げをして水分を取り除きます。拭き上げ時には必ず、乾いた状態のクロスを使用してください。濡れた状態のクロスでは水分をしっかりと拭き取ることができず、拭きムラが残ってしまいます。

    また、タイヤホイールには鉄粉がついていることがあるため、同じクロスでボディを拭くと傷をつけてしまうことも。そのため、タイヤホイールとボディには、それぞれ別のクロスを使用するようにしましょう。

    拭き取る際は、一定の方向に向かって、素早く拭くことが大切です。また、同じ場所を何度も拭かず、一度で拭き上げるようにすると、全体をきれいに拭くことができます。

    このとき、強い力でゴシゴシとこすってはいけません。たとえ念入りに洗車したとしても、細かなホコリやゴミが残っていることがあり、それをタオルでこすることによって傷が生じる場合があるからです。

    拭き上げが終われば、洗車は完了です。

    洗車後にコーティングを行う場合は、ボディにコーティング剤を塗布し、クロスで拭き上げていきましょう。ムラができないように、手の届くくらいの範囲で区切りながら、全体を仕上げていくのがポイントです。

    4.コーティング車の洗車方法は?

    コーティングをしていても洗車は必要?

    車のコーティングには、見た目を美しく保つだけではなく、汚れが直接車に付着するのを防ぐ被膜を作る効果もあります。これにより、停車中や走行中に付くホコリや汚れからボディを守ってくれます。

    しかし、コーティングしたからといってボディに汚れがまったくつかなくなるわけではありません。走行していれば、ホコリや虫の死骸、泥などがどうしても付いてしまいます。ついた汚れは見た目を損なうだけでなく、時間の経過によって取れにくくなる可能性もあります。こうした汚れがついてしまったら、すぐに洗車をしましょう。

    いろいろな汚れの中でも特に注意したいのが、鳥の糞の付着です。鳥の糞の白い部分は強い酸性をもっており、これがコーティングに付着してしまうと被膜が酸化し、徐々に劣化してしまいます。鳥の糞がついているのを見つけたら、早急に汚れを落とすようにしましょう。

    コーティング車は水洗いで良い?

    コーティングした車を洗車する場合は、基本的に水洗いのみで問題ありません。コーティング剤を使うことでボディを保護する膜が張られるので、コーティングをしていない車と比較すれば格段に汚れが落ちやすくなっています。そのため、水洗いだけでも車の汚れの大半を落とすことが可能です。

    コーティング方法によって汚れの落ち具合は異なります。

    洗剤を使った洗車が必要な場合とは?

    洗剤による洗車が必要なケースとは、油汚れ・泥・鳥の糞などの、水だけでは洗い流せない場合があるしつこい汚れが付着したときです。こうしたしつこい汚れは早めに落としておかないと、たとえコーティングをしていたとしても、時間の経過とともに落ちにくくなる可能性があります。

    特に、鳥の糞のようにコーティング被膜にダメージを与えるような汚れに関しては、洗剤を使用してなるべく早く落とすようにしましょう。

    コーティング車を洗車するときのアイテムは、基本的に一般車の洗車時と変わらず、カーシャンプー、スポンジ、拭き上げクロスなどです。ただし気をつけておきたいのは、よりボディを傷つけないアイテムを選ぶこと。

    まずカーシャンプーは、ボディに優しい中性タイプを選ぶといいでしょう。傷をつけたり、被膜に影響を与える研磨剤や撥水剤入りのカーシャンプーはコーティング車の洗車には不向きです。また、スポンジや拭き上げクロスは、一般車と変わらず、それぞれやわらかいもの、マイクロファイバーのものをおすすめします。

    コーティング車を洗うときの注意点は?

    洗車機や手洗いなど、いくつか洗車方法がありますが、コーティングをした車を洗車機で洗うことは控えたほうがいいでしょう。洗車機のブラシは目に見えないような細かな洗車キズをボディにつけやすく、コーティングが剥がれやすくなったり、光沢が薄れたりすることがあります。そのため、コーティング車はなるべく手洗いでやさしく洗車するのをおすすめします。

    また、洗車頻度にも注意が必要です。まずコーティングをしたら、一ヶ月は洗車を避けること。コーティングが硬化するまでには一ヶ月程度かかるため、その間に洗車をしてしまうとコーティング剤を剥がしてしまうおそれがあります。もし汚れが付着した場合には、水洗いだけで済ませるようにしてください。

    車の色や駐車環境によっても洗う頻度が異なります。淡い色の車よりも濃い色の車の方が汚れが目立ちやすく、屋内よりも屋外駐車の方がホコリや雨による水垢がつきやすくなるので、洗車頻度が高くなります。

    例えば、「濃い色の車×屋外駐車」であれば週1回、「濃い色の車×屋内駐車」「淡い色の車×屋外駐車」であれば月2回、「淡い色の車×屋内駐車」であれば月1回程度の洗車を目安にするといいでしょう。

    5.まとめ

    車を美しく保つために洗車は不可欠なもの。美しい見た目を長持ちさせるためにも、こまめな洗車を心がけましょう。

    自分で洗車をするときには、注意したいポイントや手順に気をつけながら、優しく洗車してください。また、コーティング車の場合は、基本的に水洗いで問題ありませんが、コーティングに合った正しい手順や方法をしっかり守って洗車をしないと、コーティングの皮膜を傷つけたり劣化させたり、最悪の場合はボディも傷つけてしまうことも考えられます。

    車をいつまでも美しく保つために、今回の内容をぜひ参考にしてください。

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