高速道路やバイパスなどを走っていて「さっきピカッと光ったのは、オービス?」と不安を抱いたことはありませんか。
オービスは自動的にスピード違反を取り締まるシステムで、近年は固定式だけでなく移動式オービスも普及し、生活道路にも設置されるようになっています。
本記事では「白い光を見た気がする」「昼間でよく分からなかった」と不安を感じる人のために、オービスの光り方や光る速度の目安、違反後の流れを分かりやすく解説します。あわせて、オービスの種類や仕組みといった基本情報も紹介します。
- 目次
-
1.「オービスの光り方」基本を解説

オービスとは、自動車の走行速度を計測・撮影してスピード違反を自動で取り締まる装置です。
一定以上の速度超過を検知すると、カメラでナンバープレートと運転者を撮影する仕組みになっており、この撮影時にフラッシュのような一瞬の光が発生します。
光の色は赤 or 白? 昼と夜で明るさは違う?
速度違反でオービスが反応した時は、赤色や白色に発光するといわれています。光は比較的強く、夜間は気づきやすい一方、昼間は周囲の明るさで分かりにくい場合もあります。
また「昼夜で光の色が違う」とうわさされることもありますが、周囲の明るさによって見え方が異なるためと考えられます。
- 昼間:「白っぽい光を一瞬見た気がする」と感じるケースがあります。日光が強い時間帯は光が弱く感じられ、太陽光やガードレール、看板などの反射と紛らわしいことも
- 夜間:周囲が暗いため、フラッシュがより強く目に入り、「かなり眩しく感じた」という声が多く聞かれます
オービスが反応する速度の目安は?
オービスが反応する具体的な速度は公表されていません。一般的にはおおよそ以下と推察する情報が多いですが、あくまで目安である点に注意が必要です。
- ・一般道:制限速度+30km/h程度〜
・高速道路:制限速度+40km/h程度〜
また生活道路などに設置された移動式オービスの場合、+15km/h程度でも光る例があるとされています。
実際の取締は道路状況や方式によって異なるため、「この速度なら大丈夫」と言い切れるものではありません。
2.「オービスが光ったかも?」と思ったら

突然の光に驚き「撮影されたかも」と動揺してしまいがちですが、急ブレーキや急ハンドルを切るのは非常に危険です。
不安を感じてもまずは安全運転を
実際にスピード違反だったかどうかはその場では分かりません。違反者には後日、出頭通知書が届きます。
警察に問い合わせても、個別の撮影有無について即時に回答できないケースが多いとされています。不安を感じても、その場でできる対応はほとんどないため、落ち着いて安全運転を続けることが大切です。
「オービスの光」ではなかった可能性も
「光った」と感じても、必ずしもオービスとは限りません。以下のようなものをオービスの光と勘違いするケースもあるようです。
- 対向車のヘッドライトやハイビーム
- 街灯や反射板、道路標識への反射
オービス、Nシステム、ネズミ捕りの違い
オービスと混同しやすいものにNシステムがあります。
Nシステムは、自動車のナンバーを自動で読み取る装置です。車両の追跡や照会が可能で、犯罪捜査などで使用されています。見た目はオービスに似ていますが撮影時に発光することはなく、速度を計測する機能もついていません。
いわゆる「ネズミ捕り」と呼ばれる速度取締も、光電管式などで速度を測定し、その場で警察官が停止を促して切符を切る方式のため、オービスのように光ることはありません。
3.固定式 or 移動式でオービスの光り方は違う?
オービスには、大きく分けて固定式と移動式があります。設置方法は異なりますが、撮影時の光り方自体は似ているといわれています。
一方で色に関しては「固定式オービスは赤く光る」「移動式オービスは白く光っていた」などの声も。いずれにしてもあくまで通説のため、光り方や光の色だけで種類を判断することは難しいといえるでしょう。
固定式オービスについて
固定式オービスは、路上の支柱や門型の構造物などに常設されているオービスです。代表的な方式として、レーダー式、ループコイル式、レーザー式などがあります。
固定式オービスが設置された場所の1~3kmほど手前には「自動速度取締機設置路線」などと書かれた予告看板や電光掲示板が複数掲げられています。これは、運転者を撮影することへのプライバシー配慮とされています。
移動式オービスについて
移動式オービスは、可搬式や半固定式など、持ち運びや設置場所の変更が可能なタイプです。
交通事故の多発箇所や生活道路での速度取締強化を目的に使われることが多く、事前に管轄の警察署がホームページやSNSで取締情報を告知するケースもあります。
4.スピード違反の反則金や罰金、違反点数は?
スピード違反によりオービスが光った場合、超過速度に応じて反則金・罰金、違反点数が科せられます。
普通車の場合の反則金・罰金、違反点数の一覧は以下の通りです。
| 反則金/罰金 | 違反点数 | |||
|---|---|---|---|---|
| 超過速度(km/h) | 一般道路 | 高速道路 | 一般道路 | 高速道路 |
| 1〜14 | 9,000円 | 1 | ||
| 15〜19 | 12,000円 | 1 | ||
| 20〜24 | 15,000円 | 2 | ||
| 25〜29 | 18,000円 | 3 | ||
| 30〜34 | 6ヵ月以下の懲役、または10万円以下の罰金 | 25,000円 | 6 | 3 |
| 35〜39 | 35,000円 | 3 | ||
| 40〜49 | 6ヵ月以下の懲役、または10万円以下の罰金 | 6 | ||
| 50〜 | 12 | |||
出典|反則行為の種別及び反則金一覧表(警視庁)、交通違反の点数一覧表(警視庁)
オービスが反応するレベルの違反では、赤切符(告知票)となり、罰金刑や免許停止以上の行政処分が科される可能性が高い点に注意が必要です。
また、スピード違反は重大な交通事故を引き起こす危険もあります。速度を守り安全運転を心がけましょう。
スピード違反に関する具体的な反則金や点数については、以下の記事でも詳しく解説しています。
5.オービスが反応したあとの流れ

速度違反をしてオービスが光った後はどうすれば良いのでしょうか?一般的な流れを解説します。
出頭通知書が届く
速度違反が確認された場合、1週間〜1か月程度で車の所有者宛に出頭通知書が届くことが多いといわれています。
この期間内に通知が届かなかったからといって、必ずしも違反がなかったとは限りませんが、一つの目安として覚えておくとよいでしょう。
警察署へ出頭・事情聴取
通知書で指定された日時に警察署へ出頭し、撮影画像の確認や事情聴取が行われます。日時に都合がつかない場合は、警察署に連絡すれば変更できるケースがあります。
超過速度に応じて、青切符(交通反則告知書)または赤切符(告知票・免許証保管証)が交付されます。一般道路を普通車で走行した場合、30km/h以上の超過で赤切符となります。
青切符の場合は反則金を納める必要があるほか、違反点数が加算されます。
略式裁判・罰金と、その後の行政処分
赤切符の場合は刑事処分としての罰金または懲役が科せられ、前科として記録が残ります。ただし悪質な速度違反でなければ罰金刑となるケースが一般的です。
赤切符の交付から数日〜1か月ほどで裁判所から出廷通知書が届き、略式裁判を受けます。管轄の警察署によっては、警察への出頭時に略式裁判も行うケースも。
罰金の納付後、行政処分として免許停止や免許取消などの手続きが別途行われます。
7.まとめ:スピード違反は多くのリスクがある
たとえオービスが反応しなかったとしても、スピード違反はさまざまなリスクをはらんでいます。
速度を守ることが自分自身と大切な人を守ることにつながります。余裕のあるスケジュール調整、こまめなスピードメーターの確認、見通しの悪い場所での減速などを意識しましょう。
万一の事故に備えて、自動車保険の補償内容についても改めて検討しておくことが大切です。
8.監修コメント
あくまでも私が見聞きした話ですが、首都高速などには保存用の端末に接続されていない「ダミーオービス」が設置されているようです。
そんなダミーオービスでも、目に入るとやはり焦ってしまうものです。周囲を走る車が急に遅く感じられたときは、合わせて減速するようにしましょう。高速道路や広い幹線道路で前方を走る車がない場合は、いつも以上に速度超過に気をつけましょう。
