ガソリン価格の安さなどから人気が高いセルフサービスのガソリンスタンドですが、中には「利用方法がわからない」「失敗したらどうしよう」と不安を感じ、いまだに利用できずにいるドライバーの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、セルフのガソリンスタンドの利用前に確認しておきたいポイントや給油の流れ、困ったときの対処法などを詳しく解説します。
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1. セルフのガソリンスタンドを利用する前に確認したいこと
セルフのガソリンスタンドはスタッフによるサービスがない分、一般的なガソリンスタンドと比較してガソリン価格が安い傾向にあるものの、ドライバーが自分で給油作業を行わなければなりません。そのため、利用にあたってははじめに準備として以下のような点を確認しておきましょう。
給油口はどこにある?
ガソリンを入れる給油口の位置は、車両によってそれぞれ異なります。セルフのガソリンスタンドでは給油口とノズルの接続も自ら行う必要があるため、必ず事前に把握しておくことが大切です。
特に「車体の左右どちら側に給油口があるか」は重要なポイントであり、反対向きにスタンドに入ってしまうとノズルが給油口まで届かない可能性があります。一部の車ではメーター内の燃料計にある三角形(◀)の向きで給油口のある方向がわかるので、そちらも活用して覚えていきましょう。
また、あわせて把握したいのが「給油口のカバーの開け方」です。国産車の給油口のカバーは運転席にあるレバーやスイッチで開ける方式が一般的ですが、こちらも詳しい操作方法は車種に応じて異なるため、車両の取扱説明書を確認することをおすすめします。
給油するガソリンの種類は?
ガソリンスタンドで給油できるガソリンには大きく「レギュラー・ハイオク・軽油」の3種類があり、車両ごとに使用できる油種は決まっています。間違った燃料を入れると故障や事故につながるため、「どのガソリンが入れられるのか」も前もって知っておくべきポイントといえます。
車両ごとの対応油種は、主に車検証や給油口のカバー裏側などに記載されている情報から確認が可能です。一部わかりにくい言い換え表現に関しては以下にまとめています。
- 無鉛ガソリン→レギュラー(※現在日本のガソリンはすべて無鉛ですが、単に「無鉛ガソリン」と指定されている場合はレギュラーを指します)
- 無鉛ハイオク、無鉛プレミアム→ハイオク
- ディーゼル→軽油
ちなみに、軽油は名前に「軽」とつくため軽乗用車用の燃料と勘違いされることが多いですが、実際には「ディーゼルエンジン車専用」の燃料です。主に大型のバスやトラック、ディーゼルエンジンを搭載した乗用車などに使用されます。ガソリン車である軽乗用車に間違えて給油しないように注意しましょう。
2. セルフのガソリンスタンドでの給油の手順

ここからは、実際にセルフのガソリンスタンドでの給油を行う際の手順を紹介します。スタンドによっては順番が一部前後する場合もありますが、大まかな流れは以下のとおりです。
- 給油レーンに停車する
- 油種や給油方式(量・金額)、支払い方法を選択する
- 静電気を除去する
- 給油を行う
- 精算する
それぞれの工程について詳しく説明します。
給油レーンに停車する
まずはスタンド内に入り、地面などに書かれた案内に従って指定されたレーンに車を停めます。セルフのスタンドではスタッフによる誘導がないため、間違った場所に停車しないよう注意が必要です。
給油をスムーズにする停車のコツとしては、車体を給油レーンの枠にしっかりと収めつつ、給油設備と平行になるように停めることが挙げられます。また、車の給油口がある方向と給油設備のある方向が揃うように停車することも大切です。
適切な場所に停車できたら、必ず給油の前にエンジンを停止します。加えて、給油時は盗難防止のため車のキーを抜いておくことをおすすめします。
油種や給油方式(量・金額)、支払い方法を選択する
停車してエンジンを止めたら、給油機の表示に従って支払い方法や給油する油種・給油方式(量・金額)を選択します。支払方法は現金やカード決済、電子マネーなどの中から選ぶことができ、スタンドによっては給油後に選択が可能な場合もあります。
一方で、給油方式は満タンの他、量や金額を指定して給油する方式も選べます。油種は誤った種類を選択してしまうと車の故障につながる場合があるため、よく確認して慎重に決定しましょう。
静電気を除去する
ガソリンは人間の身体に溜まっている静電気でも発火することがあり、周囲に引火して大事故につながる恐れがあります。
特に、空気が乾燥する冬場は静電気が発生しやすいため、給油の前には備え付けの「静電気除去シート」に触れて身体の静電気を逃がしておきましょう。静電気除去シートの利用が最も確実ですが、設置されていない場合には、車のボディの金属部分に触れることで静電気を除去できることもあります。
給油を行う
静電気の除去後は給油キャップをはずし、まずは給油ノズルに油が残っていないか、給油機のメーターが「0.00」になっているかを確認します。その後は給油機からノズルを取り、給油口に深く差し入れて給油レバーを引けば給油が開始されます。
ここで重要になるのが「給油ノズルの色」です。ノズルは異なる燃料が混ざらないよう油種ごとに分かれており、それぞれに油種を識別するための色がつけられています。どのスタンドでもレギュラーは赤色、ハイオクは黄色、軽油は緑色に色分けされているため確認した上で使用しましょう。
また、給油ノズルには「オートストップ機構」が付いており、満タンまたは指定した油量・金額になると自動的に停止するため、給油中はノズルのレバーを引いたまま手を離さずに持っていれば問題ありません。一定量だけ給油したい場合には、満タンになる前に給油を止めることも可能です。
ただし、流量が極端に少ない場合や給油ノズルの差し込みが浅いまま給油した場合には、オートストップ機構が作動せずガソリンが吹きこぼれてしまう可能性があります。ノズルは必ず奥まで差し込み、しっかりとレバーを引いて給油することが大切です。
精算する
給油が終わったら、ノズルを給油機の元の位置に戻して給油キャップと給油口カバーを閉めます。ノズルを給油機に戻す際は、ノズル内のガソリンをしっかりと出しきり、レバーを引かないように注意しながら戻しましょう。
給油完了後の精算は、カード払いなどの一部の支払い方法では自動で行われます。自力での精算に関しては給油機のタッチパネルでそのまま行える場合もあれば、店内のレジでスタッフに給油レーンの番号を伝えて精算する場合もあるためそれぞれのスタンドのルールに従ってください。
3. 給油前に要確認!セルフのガソリンスタンドを利用する際の注意点
セルフのガソリンスタンドではドライバーが自ら給油を行うため、利用方法を誤ると事故やトラブルに発展する恐れがあります。具体的には以下のような点に注意が必要です。
油種・入れ方のミスに要注意
セルフのガソリンスタンドを利用する際に、最もトラブルが起こりやすい場面のひとつが「給油時」です。中でも油種は給油前に間違いがないかよく確認し、「安いから」といった理由で対応外の油種を給油することのないよう注意しましょう。
また、オートストップ機構の作動後に自己判断でガソリンを継ぎ足すといったことは、吹きこぼれや事故につながるため絶対にしてはいけません。店舗ごとに定められたルールや注意事項に従い、適切な手順で給油することが大切です。
静電気の除去は入念に
静電気による発火のリスクは軽く見られがちですが、実際には静電気は人体以外にも蓄積することがあり危険です。静電気除去シートの利用をはじめ、対策は入念に行いましょう。
特に、ウールやナイロン、ポリエステルなどの材質でできた衣服は静電気を集めやすいため、給油時にはなるべく着用を避けた方がよいでしょう。同様に静電気による事故や、作業のミスにつながる可能性があるため、給油中は携帯電話・スマートフォンを使用してはいけません。
子どもは車内で待機が基本
給油中は子どもの動きに気を取られてしまうと手元が狂い、ガソリンがこぼれてしまう恐れがあります。また、ガソリンに関する設備に子どもが手を触れるのも非常に危険です。
子ども連れでセルフのガソリンスタンドを利用する際には、子どもを車の外に出すことはせず、シートベルトを締めたまま車内で待機させましょう。
車両以外へのセルフ給油は厳禁
ガソリンを個人の利用者が車両以外の容器に入れることは消防法により禁止されています。自分の車以外に給油したい場合には必ず専門のスタッフに依頼しましょう。
加えて、携行缶でのガソリンの購入時には不正な使用を防止するため、本人確認書類の提示と使用目的の確認が求められる点に注意が必要です。
4. セルフのガソリンスタンドには給油以外にこんなサービスも!
ここまで紹介してきた給油の他にも、セルフのガソリンスタンドはさまざまなサービスに対応しています。コストのかからない手軽なものも多いため、給油とあわせて利用してみましょう。
洗車
セルフのガソリンスタンドではスタッフによる洗車サービスこそないものの、洗車機などの設備が設けられている場合があります。車に乗ったまま手軽に洗車したい場合などに便利です。
タイヤの空気圧調整
スタンド内に設置されていることがある「エアキャリー」はタイヤの空気圧が測れる他、空気圧が不足している場合には空気の充填もできる設備です。タイヤの空気圧をこまめに計測して適切に保つことは、走行性能だけでなく燃費の向上にも効果を発揮します。
ただし、タイヤの空気圧は走行直後で温まった状態では高い値が出やすいため、その点を考慮して調整する必要があります。車ごとに設定されたタイヤの空気圧の適性値(車両指定空気圧)は、運転席のドアを開けたところに貼られている「空気圧ラベル」や取扱説明書などで確認が可能です。
清掃・消毒グッズ
スタンドによっては窓や車体を拭くためのタオルの他、掃除機や消毒用のアルコールなども貸し出しています。給油の合間や終了後に利用することで、清潔な状態でドライブを再開できるでしょう。
5. セルフのガソリンスタンドで困ったときのQ&A
最後に、セルフのガソリンスタンドの利用時に直面しがちな疑問にお答えします。
給油機の操作がわからないときはどうする?
セルフのガソリンスタンドは多くの場合まったくの無人というわけではなく、トラブルに対応するスタッフが常駐しています。給油時にわからないことや自力では対処が難しい事態に遭遇した際は、遠慮せずスタッフの手を借りて構いません。
スタッフを呼ぶ際には、直接声をかける以外にインターホン(呼び出しボタン)を押して来てもらうといった方法もあります。ただし、給油中にノズルから手を放すことはガソリン漏れや事故につながるため、一旦給油作業を終えてノズルを戻してから呼び出しましょう。
ガソリンが車体についた場合の対処法は?
万が一給油中にガソリンが吹きこぼれてしまった際は、速やかにスタッフを呼んだ上で備え付けのタオルなどで拭き取るのが正しい対処法です。
また、ガソリンは車体に付着したまま時間が経つと塗装が劣化する原因になるため、付着後は拭き取りに加えてなるべく早く洗車を行うことをおすすめします。
満タンになる前に給油が止まってしまったら?
指定された給油量にまだ到達していないにも関わらず給油が途中で止まってしまった場合には、ノズルの差し込み方の誤りや何らかの設備トラブルなどの可能性が疑われます。
こうした状態で無理に再度給油を行おうとすると、ガソリンがあふれて事故を引き起こす危険性があります。自己判断での継ぎ足しは行わず、必ずスタンドのスタッフに相談しましょう。
6. 監修コメント
セルフ給油は、手順が分かれば決して難しいものではありません。安全に利用すれば、お得に給油できるようになります。
ただし、セルフのスタンドでは、かつての有人式ガソリンスタンドで当たり前に受けられていたタイヤの空気圧やエンジンオイルのチェック、窓ガラス清掃が基本的に提供されません。見落としが積み重なると、燃費の悪化や思わぬトラブルを招きかねません。
安全で快適なカーライフを送るためにも、空気圧やエンジンオイルの状態などは定期的に確認する習慣をつけておきましょう。
